新しいPCを購入して前のPCから環境移行時に、VirtualBoxが起動しなかった。
環境はWindows10とVirtualBox6.0です。
結果としてOS(windows)やVirtualBoxが原因ではなく、HP製のPCだったことが原因でした。
VirtualBox起動時エラー
VirtualBoxのゲストOS起動時にエラーが発生。
where: supR3HardenedWinReSpawn what: 5 VERR_INVALID_NAME(-104) - Invalid(malformed) file/path name.
うん、よくわからないけど起動しない。
その後に下記の日本語エラーも出現。
「仮想マシン”[仮想マシン名]”のセッションは開けませんでした。」ログはいたので確認してくださいとのこと。
ログの確認
とりあえず、VirtualBoxのログを確認します。
38e8.3820: Error (rc=0):
38e8.3820: supR3HardenedMonitor_LdrLoadDll: rejecting 'c:\Program Files\HP\HP ProtectTools Security Manager\Bin\DpoFeedb.dll' (c:\Program Files\HP\HP ProtectTools Security Manager\Bin\DpoFeedb.dll): rcNt=0xc0000190
38e8.3820: supR3HardenedMonitor_LdrLoadDll: returns rcNt=0xc0000190 'c:\Program Files\HP\HP ProtectTools Security Manager\Bin\DpoFeedb.dll'
38e8.3820: supR3HardenedScreenImage/LdrLoadDll: cache hit (Unknown Status -23021 (0xffffa613)) on \Device\HarddiskVolume3\Program Files\HP\HP ProtectTools Security Manager\Bin\DpOFeedb.dll [lacks WinVerifyTrust]
いろいろログが出ていましたが、注目したのがこの部分、errorで何かがrejecting(除外)されています。
「HP ProtectTools Security Manage」…もうプロテクトって言葉からして怪しいです。
HP製のセキュリティソフトがブロックしている気がしました。いや、必要なソフトを勝手に妨害しているのでHP製のウイルスソフトか?
しかし、PCのプログラムの追加などを見ても「HP ProtectTools」なんてありません。
いろいろ調べていると「HP Sure Sense」というソフトにたどり着きます。
HP Sure Sense
「HP Sure Sense は、ディープ ラーニング モデルを用いて悪意のあるファイルを検出し、マルウェア、ゼロデイ攻撃、ランサムウェア、および APT(Advanced Persistent Threat)攻撃からお使いのコンピューターを守ります。」
なにやらHPの新しいセキュリティソフトのようです、勝手に学習してソフトをブロックしまくるようです。VirtualBoxもブロックしているようです。
HP Sure Senseアンインストール
※HPの資料に「HP Sure Sense」のアンインストール手順が載っていました。
HP Sure Sense が現在インストールされていて、新しくインストールする必要が生じた場合は、まず現在のバージョンを削除する必要があります。アンインストールの方法は、HP Sure Senseをどのようにインストールしたかによって異なります。インストール ウィザードを使用して手動で HP Sure Sense をインストールした場合は以下の操作を行います。
インストーラーを実行し、[アンインストール]を選択します。
お使いのデバイスに HP Sure Sense がプリインストールされていた場合は、以下の操作を行います。
- [Windows の設定]の[アプリと機能]に移動します。
- [HP Sure Sense Installer]をアンインストールします。
無事起動できた
「HP Sure Sense」をアンインストールすることでVirtualBoxを起動することができました。
他のウイルス対策ソフトが原因でVirtualBoxが起動できないときもあるようですが、HP製のPCを利用してVirtualBoxが起動できないときは試してみてください。
アンインストールは嫌だ
「HP Sure Sense」は一応セキュリティソフトのようですので、アンインストールしたくないときの対策も発見しました。
「HP Sure Sense」を起動して、「脅威からの強化された保護」をオフにします。
セキュリティレベルは落ちるかもしれませんが、「脅威からの保護」は機能していますので、アンインストールよりましです。
私のPCは別にウイルス対策ソフトがインストールされていますので、この機能をオフにすることでVirtulBoxを使用しています。
そもそもユーザーの意図した使い方を勝手に制限するソフトはウイルスソフトと変わらないでしょう。
HP製のPCにしかインストールされていないソフトなので、無くても問題ないかと。。
決まり文句になりますが、設定は自己責任でお願いします。